ホームスタッフ日誌 > 2017年12月の記事

乾燥に注意

冬場は寒いため各家庭で色々な暖房器具をお使いになると思います。
そのため、室内は非常に乾燥します。乾燥が激しくなると、元気なのに咳が出る、やたらとフケが多いという稟告で来院される患者さんが増えてきます。病気ではないのですが、乾燥の為に気管がイガイガしたり皮膚の水分が過剰に奪われフケが多くなってきます。
これらの大半は加湿を十分にするだけで治まることが多いようです。特に咳は投薬も必要なく十分な加湿だけでよく反応してくれます。皮膚の乾燥はこの時期は保湿剤をこまめに使用していただくと良好に生活できます。お試しください。

意思疎通のむずかしさ

開業当初にある伝染病にかかった犬を連れて来られた飼い主さんがいました。入院を強く勧めたのですが入院を拒まれました。翌日、別の病院に転院され即入院しましたが死亡したことがあります。この時、この飼い主さんは「ちゃんと入院を勧めてくれたらうちの子は死なずに済んだかもしれない」と言われました。私は入院を強く勧めたつもりでしたが、全く伝わっていなかったようでした。伝わっていないのであれば、説明したことにならないと感じた出来事でした。それ以降、生死にかかわるような疾患の場合、特に注意して説明するようにしてきたつもりでしたが、つい最近ある疾患で急変することがあるかもしれないと説明したのですが、状態が悪化し死亡してしまいました。死亡する夜中何回も電話がありましたが、緊急の手術で電話に出ることができませんでした。翌朝、「死亡」の連絡があり「緊急なのに電話にも出てくれない」「急変する可能性についても説明してくれていない」というお叱りの電話を頂きました。個人病院ですので、手術中は術者と助手になり電話番がいませんので電話はとれません。夜中に手術といっても言い訳がましく、緊急性についても説明したと言えばまた気分を害されると思い黙っておりました。
つくづく相手に物を伝えることのむずかしさを感じます・・・