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犬は犬!猫は猫!ウサギはウサギ!

2025/07/02
当院では、他院と異なり様々な動物を診療対象としています。特にエキゾチックに関しては、診療対象にしていない病院が多くあるためおそらく他院と比較するとエキゾチックの来院数が多いと思います。
他院でウサギの治療を受けたけど良くならないとか悪化したということで来院されることが比較的多くあります。多くの場合は、爪切りや歯牙疾患で簡単な処置での事が多いようです。たぶん、爪切り程度なら犬や猫と同じようにやれるだろうということで処置。前歯が伸びすぎているならニッパでパチンと切ればいいだろうということで処置されるのではないでしょうか。また、ノミやダニが寄生しているので駆除剤を塗布される場合もあります。ただ塗布すればいいだけで医療行為と言い難い事ですが、犬でかなり普及している商品を塗布されていることが多く、これをウサギに使用すると中毒を起こして高率に死亡します。
爪切りの際に暴れて背骨や大腿骨骨折、前歯をニッパで切ったことで歯が縦割れしたり爪切り同様暴れて背骨や大腿骨骨折等非常に事故が多いように感じます。困ったことに、これらの処置後、ケージに入れて帰りつくまで異常に気付きにくい事です。前述のように使用禁忌の薬剤を塗布されて帰ったころには虫の息と言う事故も少なくありません。
犬に似た、猫に似た「ウサギ」ではありません。もちろん、犬に似たネコでもありません。
犬は犬、猫は猫、ウサギはウサギ!です。

ノミ・ダニ駆除の徹底をお願いします

2025/06/30
今年も暑くなり、野外ではノミやダニの活動が活発化しています。それに伴って、重症熱性血小板減少症(FSTS)の発生も比例的に増えてきます。特に西日本での発生が多く報告され、新聞やニュースでも報道されています。この病気は動物を介して人間に感染し、死亡率が高く、初期症状が風邪のように日常的によくありそうな発熱や倦怠感などに始まるため早期に医療機関を受診しないことも重症化を引き起こす要因の一つです。動物の飼育者(飼い主さん家族)や動物医療従事者は感染のハイリスクとなります。自分たちの命を守るためにも、ご自身のペットの定期的なノミ・ダニの駆虫はしっかり行いましょう。
*ただし、ホームセンターやドラッグストアーで販売されているものについては、ほぼ効果がありませんのでご注意ください!

エキゾチックの飼育

2023/12/28
近年はペットショップで犬、猫だけではなく様々な種類の動物が販売されています。
特にエキゾチックの種類が増えました。
年末年始で、購入が増える時期ですが購入前には十分生態や病気の時に診てくれる病院が身近にあるかどうかを良く調べて購入しましょう。

魚の病気

2020/11/18
先週、近大マグロで有名な近畿大学の水産研究所で魚病に関する研修を受講してきました。
日常診療で観賞魚を診察することはありますが、養殖魚について勉強する機会がほとんどなく知識不足のままでした。大学の魚病学の講義以来20数年が経過し、頭も劣化する中8月~9月にリモートによる講義を受講しました。診療後、毎晩数時間の座学を受講するのは本当に大変でした。それを受け、先週実習を中心に学んできました。非常に内容の濃い実習で本当に勉強になりました。
チャンスがあれば水産業の分野でも仕事ができたらと考えています。

ネコの膀胱炎や尿石症が増えてきました

2019/10/29
ここのところ朝夕が肌寒くなりましたが、それに伴い猫の膀胱炎や尿石症が増えてきたように思います。10月は非常に多くなりました。
トイレに行く回数やトイレの長さをよく観察しましょう。
過去に膀胱炎や尿石症を経験した個体は特に観察が必要です。
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