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エキゾチックの腫瘍

2018/11/09
ハムスター、モルモット、ウサギ・・・当院でも様々な鳥類を含めエキゾチックアニマルを診察しています。
偶然だと思いますが、ここ2ヶ月エキゾチックの腫瘍による手術が多くありました。
幸運にもすべて術後の経過もよく元気に過ごしているようです。ただ、どの症例も腫瘍がかなり大きくなってからの来院でした。その背景には近隣の動物病院を受診したが手術できないといわれて時間経過したもの、腫瘤を確認したが病院に行くことを迷っているうちに気が付いたらとんでもなく大きくなっていたなど。げっ歯類のように非常に体が小さかったり、ウサギのように異常に心拍数が多かったりエキゾチック特有の事情があります。
腫瘤が大きくなると手術時間が長くなり手術の難易度が上がってきます。
早期発見した場合には速やかに病院を受診し、受診した病院で対応できなければ診察可能な病院を紹介してもらうの良いのではないでしょうか?

乾燥に注意

2017/12/28
冬場は寒いため各家庭で色々な暖房器具をお使いになると思います。
そのため、室内は非常に乾燥します。乾燥が激しくなると、元気なのに咳が出る、やたらとフケが多いという稟告で来院される患者さんが増えてきます。病気ではないのですが、乾燥の為に気管がイガイガしたり皮膚の水分が過剰に奪われフケが多くなってきます。
これらの大半は加湿を十分にするだけで治まることが多いようです。特に咳は投薬も必要なく十分な加湿だけでよく反応してくれます。皮膚の乾燥はこの時期は保湿剤をこまめに使用していただくと良好に生活できます。お試しください。

意思疎通のむずかしさ

2017/12/06
開業当初にある伝染病にかかった犬を連れて来られた飼い主さんがいました。入院を強く勧めたのですが入院を拒まれました。翌日、別の病院に転院され即入院しましたが死亡したことがあります。この時、この飼い主さんは「ちゃんと入院を勧めてくれたらうちの子は死なずに済んだかもしれない」と言われました。私は入院を強く勧めたつもりでしたが、全く伝わっていなかったようでした。伝わっていないのであれば、説明したことにならないと感じた出来事でした。それ以降、生死にかかわるような疾患の場合、特に注意して説明するようにしてきたつもりでしたが、つい最近ある疾患で急変することがあるかもしれないと説明したのですが、状態が悪化し死亡してしまいました。死亡する夜中何回も電話がありましたが、緊急の手術で電話に出ることができませんでした。翌朝、「死亡」の連絡があり「緊急なのに電話にも出てくれない」「急変する可能性についても説明してくれていない」というお叱りの電話を頂きました。個人病院ですので、手術中は術者と助手になり電話番がいませんので電話はとれません。夜中に手術といっても言い訳がましく、緊急性についても説明したと言えばまた気分を害されると思い黙っておりました。
つくづく相手に物を伝えることのむずかしさを感じます・・・

かかりつけ病院とコミュニケーションはとれていますか?

2017/08/14
皆さん、お盆・正月・休祭日にペットが病気になった時はどうしていますか?
慢性疾患を抱えたペットを飼育している飼い主さんは夜間に急変した時はどうしていますか?
当院ではよほどのことがない限り電話には24時間対応しております。さらに出張等で不在にしないかぎり時間外の対応もしております。ですので、慢性疾患や状態が不安定な場合、いつでも電話するように飼い主さんへ伝えます。
このお盆期間中、本当に遠方からでもたくさんの診察依頼や問い合わせがあり困ることが多々あります。電話で色々状況を説明されたり、白い薬が・・・黄色い薬が・・・、実際に診てみないとまったく想像が付かないことも多くあります。
しかし、不思議なことに診察を希望しているなら連れて来てくださいというのですが、半数位の方は「診てもらった方がいいですか?」「様子を見てもいいですか?」というような感じです。何のために電話してきているのか???
日ごろから、かかりつけの先生とは十分コミュニケーションをとって休診日や夜間の対応をしっかりしましょう!

耳が痒いよ~~~

2017/06/03
「頭を良く振る」「耳の付け根の皮膚が真っ赤になっている」「頭をよく掻く」ということで来院される患者さんは非常に多いです。
これらの症状のほとんどは耳の病気です。本来は耳の中が痒いのですが、人間のように耳かきがあるわけでもなく、うまく指先を使えることもできないため頭を振ったり・こすりつけたり、耳の周りを掻いてみたりという行動がみられます。
この行動を飼い主さんが異常と気づいてあげることができるのか、あるいは「この犬のくせ」と認識してしまうのかによって治療の開始時期が変わってきますし、治療の期間にも影響してきます。このような”かゆみ症状”が頻繁に見られるようなときは早めに動物病院を受診して診てもらった方が良いと思います。