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同意書は必要?!
2013/04/30
先日、ウサギさんが来院しました。とてもおとなしいうさぎさんでしたが、症状が重くて全身麻酔が必要になり飼い主さんに「全身麻酔」の必要性を説明して麻酔下で処置を行いました。説明の時に非常に不安そうなお顔でした。処置が終了して病状等を説明している際に先日別の病院を受診したところやはり全身麻酔をかけなくては・・・と言われ「麻酔の同意書」を求められたそうです。このことで飼い主さんは「麻酔は同意書が必要なほど危険な処置」という印象を受けたようでした。それで不安そうな顔をしていたんだと後になって気づきました。
当院でも以前半年くらいでしたが色々な処置のたびに「同意書」を書いてもらっていました。
しかし、病院側としては”責任逃れ”のような気がして、また飼い主さんにとっては”同意書が必要なほど危険な行為?”、”何かあったら訴えるとでも思われているの?”という不信感がお互いにありました。
そこで、病院と飼い主さんの信頼関係をしっかり築き、十分な説明を行ったうえで処置を行うことで「同意書」を廃止しました。「同意書」がないことでトラブルになる可能性はあると思います。
しかし、「同意書」があるから病院はすべての責任を逃れるということもありません。
お互い信じ合うことが大事!という結論に達しました。
狂犬病集合注射で思うこと
2013/04/23
毎年この時期には狂犬病の集合注射が実施されます。時間を決めて各会場を巡回するものです。私にとってはこれが非常に憂鬱でなりません。・犬の日常の健康状態を知らない方が連れてくる
・飼い主が犬を制御できない(しっかり保定することができない)
・非常に狂暴な犬
・病気の犬でも連れてくる
・1会場に複数の犬が集まるため犬たちは大興奮し、安静を保てない
などなど。特に大変なのは犬の一般状態を知らない方と狂暴な犬です。本当に注射して大丈夫???と思う犬も少なくなく、躊躇していると飼い主さんからは「せっかく連れて来たんだから、何でもいいから、どうなってもいいから打ってくれ!」と怒鳴られるし・・・
もう少し、動物病院でも同じ金額で注射できるということをPRしてほしいと思う。
明日の午後が憂鬱だ!!!
農薬による中毒
2013/04/17
暖かさに伴って庭先や道端の雑草も勢いよく伸びてきました。これから先、雑草に除草剤をまいたり、庭木や鉢植えに殺虫剤を散布する機会が増えます。これによって皆さんの大切なペットが散布された草木や農薬等の容器を舐め中毒を引き起こす事故が増えます。一番安全な方法はペットが触れないように散布した区域を避けることや容器をすぐに片づけることです。しかし、不幸にも舐めてしまった時には、少しでも早くかかりつけの病院に連絡をして対処方法や指示を仰ぐことが重要です。連絡の際には何という商品を舐めたのかを告げると病院ではそれに対する解毒剤を準備し患者さんの到着を待つことができます。最近では農薬の容器ラベルに解毒剤の名称が記載されているものもありますので、慌てずに行動しましょう。わからなければ病院を受診時にその容器を持参するものよいと思います。ペットの身の回りには意外に危険なものがたくさんあります。
農薬・除草剤・中毒性植物・蛇・ムカデ・・・・
狂犬病予防注射は大切です
2013/04/12
死者55000人。これは世界における狂犬病での年間死亡者数です。少ない?多い?この数字をどう捉えるかは個人によって異なると思いますが、私は多いと考えます。幸い、日本には現在狂犬病は存在しないということになっています。日本から狂犬病の発生がなくなって半世紀以上が経ち私たち獣医師をはじめほとんどの方が狂犬病の動物をみたり、感染した人間の患者さんを見たことがありません。数年前にアジアで感染し、帰国後発症し死亡された患者さんが発生しました。その時は少し話題になりましたが、すぐに忘れさられました。
日本人は狂犬病に対して完全に「平和ボケ」の状態ではないでしょうか?
現代社会の海外との物流や人の動きをみると、いつ海外から病原体が侵入するかわかりません。もし・・・国内に侵入してしまったときに蔓延を防止するのは常日頃のワクチン接種しかないのです。
ダニの駆除は定期的に・・・
2013/04/10
最近、人でダニが媒介する病気が報道されております。このダニは犬や猫によく寄生するマダニと同じものです。この病気はずいぶん前からあったのではないか?と推測されていますので、過剰に反応する必要はないと思いますが、ペットのノミ・ダニの駆除は定期的にした方がいいですね!当院は地理的に山間部に位置しますので、ダニ媒介で重度の貧血を起こすバベシア症の犬が多くやってきます。症状がひどい犬では輸血が必要になる場合もあります。今のところほとんどの犬が助かっていますが、治療してもらう方も治療する側も大変厄介な病気ですので「予防」が肝心です。
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土曜日8:30~12:00
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日曜・祝日休診
ご予約・お問い合わせ
パソベッツ こじま
電話 0983-27-5907
〒 889-1301
宮崎県児湯郡川南町大字川南14484-9
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